盲目の少女は人を忘れ
幽体の少女は我を忘れ
衰弱した顔でそれを眺め
僕は再び目を閉じる

呼び鈴が聞こえる
ぼやけた視界に音が鳴る
視界が色褪せる
ふたつの世界が混ざり合う

呼び鈴が聞こえる
夢と現が目を覚ます
ひとつの希望も無い
この世界に身体が溶けていく

もうお仕舞い ▼
それは遠い過去のお話 ▼
白と黒だけの世界を見てきた
一人の少女がそこに居た

それは始まり ▼
続く道の先の未来 ▼
白 黒 灰色に混ざった作り物

欠陥の少女は夢で出会い
始まりの終わりで糸を紡ぐ
色と今を忘れた少女たちは
また全てを思い出す

( 夢は混じる )

呼び鈴が聞こえる
無音の世界に響きだす
境界が崩れる
受話器の奥から音がする

呼び鈴が聞こえる
無言の世界で騒ぎ出す
壁の向こう側で
今ふたつの世界が壊れだす

もうお仕舞い ▼
それはもう果てのない話 ▼
世界の中に取り残されてきた
一人の少女がそこに居た

それは始まり ▼
途切れる事のない未来 ▼
ドレミファソラシドに紛れた作り物

欠陥の少女は夢で出会い
始まりの終わりで糸を紡ぐ
音と声を忘れた少女たちは
また全てを思い出す

繋がって 溶け合って
繋いだ手 またほどけていく
そしてばらばらに歩き出す

欠陥の少女は夢で出会い
自らの世界を作り歩く
欠けたネジで繋いだ少女たちは
今夢から目を覚ます
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